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   包茎手術がHIV予防に効果〜米政府がアフリカで調査
 http://www.usfl.com/Daily/News/07/01/0104_016.asp?id=52027
========================================================= 2007年01月04日
 男性器の余分な包皮を切除するいわゆる「包茎手術」は、女性とのセックスを
通じた成人男性のエイズウイルス(HIV)感染率を半減させる効果があることが、
米政府がアフリカで行った調査で判明した。

 AP通信によると、ケニアとウガンダで包茎手術とHIV感染の関係を調べていた国
立衛生研究所(NIH)は12月上旬、予防効果が確認されたとして調査を終了した。
NIHは、この段階で手術を受けていなかった男性に対し、手術を受ける機会を提供
している。

 包皮切除とHIV予防効果の関連は、1980年代後半から指摘されていた。昨年は南
アフリカでも男性3000人を対象にした別の大規模調査が終了し、手術によってHIV
感染の危険が60%減少することが確認された。

 NIH調査では、ケニアのキスムに住む男性2784人と、ウガンダのラカイに住む男
性4996人を追跡調査した。全員が調査開始時はHIVに感染していなかった。一部は
包茎手術を受けていたが、残りはそのままで経過を見守った。

 2年間で、ケニアでは手術済みの男性の22人がHIVに感染したのに対し、手術を
受けていなかった男性は47人が感染、手術による感染リスク低下率は53%だった
。ウガンダでは感染したのが22人、非感染は43人で、リスク低下率は48%だった。

 ただし、NIHアレルギー感染研究所のアンソニー・ファウチ所長は「包茎手術も
完全なエイズ予防策とはいえず、性交時のコンドーム使用はやめてはいけない」
と強調している。

 米国では、男児が生まれた時に性器の包皮を切除するのが一般的。しかし世界
中に4000万人いるといわれるHIV感染者の半数以上を抱えるサハラ以南のアフリカ
では、同手術は珍しい。

 世界保健機関(WHO)は近く開催される国際会議で今回の調査結果を取り上げ、
安全な包皮切除手術の普及について話し合う計画だ。同手術の実施が広まれば、
10年間で最高200万件の感染を防げる可能性があるという。

 NIH調査の対象となった男性には全員に手術が勧められ、ウガンダ男性の80%が
手術を受けることに合意しているという。
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