「公衆衛生ねっと」 災害時の公衆衛生

渡會睦子の支援活動 E

○3月21日(月)

・あっという間に日が過ぎていき、生活に慣れてきた。寝袋も心地いい。
・朝のミーティングで現地の保健師さんは、避難所に出ず、役所内で家庭全戸訪問の計画を立てる方針となった。
・避難所を縮小して、なるべく学校は新学期の準備ができるようにしていく。沖野小学校、沖野東小学校から沖野中学校へ移動。移動するとなったら家に帰った家族が何組もいた。
当初1200人ほど非難してきていた地域だったが、沖野中学校は日中10人、夜30人くらいの小さな避難所になった。若林区全体では21日までで55避難所9619人から33避難所4500人に減った。
・20日に避難所でインフルエンザ疑いが出てタミフルが足りなくなると医師が管理課保健師に報告していた。管理課に知っている感染予防の情報をたくさん渡したいが、この大変な中余計な情報は迷惑になるので言わずにいたので、ここぞとばかりにfacebookで確認していた「避難所で赤タミフル(備蓄用)使用可能になりましたという記事と通知文」をパソコンで見せ、それをきっかけに宮城県に電話してもらい赤タミフルが解禁になった。
・今日沖野中に引っ越してきた避難者が発熱。22日から学校に生徒も来るため、別室はなく、若林区から仙台市へ対応を仰いでもらった。2名の別室対応はできないので、本人たちと周囲の避難者の感染予防対策開始。ゆっくり眠れるように考え、二人の周りを布団の下に敷く保温兼クッション材で囲った。暖かく眠れたと評判もよかった。
・倒壊恐れありの紙が張られ、今日から避難者になった家族の幼児2名のストレス発散に絵を描いてもらい、その絵の周りに手洗い・手指消毒・うがい・マスクなどの注意事項を書き、避難所内の各家庭毎に幼児と一緒にマスクと手指消毒剤と作った紙面を持って配りに行った。幼児が来たことにも大変喜んでもらい、顔つなぎもでき、感染予防にもなり、一石三鳥くらいになった。
・21:00〜NHKから取材申し込みあり。NHK山形から仙台入りしている記者は女性だったので、みんなで寝たり作業したりしている部屋で取材の打ち合わせ。

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マスクしてね、
手指消毒してね。
発熱した方が少しでも楽に休めるように囲いを作った。