岩室が行っているエイズ講演会(中学校、高校で)
エイズを他人事と思っている人はエイズを他人事として伝えてしまいます。私は今までHIV/AIDSに関わってきた経験をそのまま話すことでエイズの真の姿を皆さん、特に若い人に伝えたいと思っています。偏見、差別という言葉も必要ありません。なぜなら若い世代には偏見も差別もないのです。
導入 『みなさん、こんにちは』
当たり前のこの挨拶に返事ができない君たちは、もてない、恋愛ができない、つなんない人生を送るよ?
1.HIVに感染している人たちの話
実際にHIVに感染した友人や患者さんたちは恋人とのセックスで感染した。しかし、パートナーも自分が
感染している事を知らなかった。北山翔子さんの本も紹介。
2.氾濫する情報のウソ
岩室が医療監修したドラマ「神様、もう少しだけ」で一つ大きなウソがある。
主人公は援助交際でHIVに感染したことになっているがその設定だけは変更してもらうことができなかった。
HIVは空気に触れたら感染しないと書いてある教科書もある?????
情報は鵜呑みにせず自分できちんと判断しよう。
3.AIDSの人とのはじめての食事
はじめてAIDSの人と食事した時に大失敗をしました。お刺身を注文したのです。
どうしてAIDSの人は生物がいけないのか?
4.AIDSとは
後天性:生まれた後
免 疫:抵抗力→これがあるおかげで生物を食べても下痢をしない
不 全:だめになること
症候群:いろんな症状がでるから症状からエイズかどうかはわからない
5.免疫のありがたさ
O157は牛の腸管にいる常在菌。牛肉を食べれば付着しているのが当たり前。
→ではどうする?
→加熱すれば大丈夫
→ハンバーグはダメだけどレアのステーキはいい
→焼肉はダメだけどしゃぶしゃぶはいい
→どうして外国の風呂はシャワーか一人ひとりお湯をかえるのか
→AIDSの友人との食事はどうすればいいのか 答えは
6.HIVとAIDSの関係
HIVに感染してもすぐにAIDSにならない。AIDSにならない、なるのを遅らせるには次の3つがポイント。
・栄養をきちんととる(きちんと食事をする習慣が大事)
ちゃんと食べていない友人にはアドバイスをしよう。
・ストレスをためない(家族や友人に話せる環境)
私、HIVに感染しているんだと言われたらどうする?
・薬でHIVを抑える(薬は進歩したが、きちんと決められたとおりに服用する必要がある)
薬ができたからといっても、それを毎日決まった時間に飲まなければならない。その難しさを一生続けられるか。
人が薬を飲んでいても「それ何の薬」と聞かないやさしさを持とう。
以上がすべて上手く行けばHIV/AIDSはある程度コントロールできる。
7.握手でパニック
初めてHIVを持ったパトと握手をした時
→パトの汗が手に
→汗の中にはHIV(これって案外書かれていません)
→自分の手にササクレ/傷
→感染!!!!!!(誤解なきよう。握手でうつるはずもありません。)
8.初めてのエイズ検査
感染していたら・・・・の不安
→感染していなかった時に生じた疑問
→うつらないことを教えるおかしさ
9.感染経路再確認。HIVは何に感染するのか?
→HIVはリンパ球等の白血球に感染
→薬害エイズは血管内にHIVを入れたので感染した
→血管の中にHIVが入る必要がある
→血が出ている傷からHIVは血管内に入れない
→まずは洗ってから血を止めよう
→結局感染するのは、感染しないのは
10.男の性、女の性(岩室紳也の性を考える講座)
月経、夢精、マスターベーション
男の性欲、女性の性欲の違い
セクシュアリティ(ゲイ、ヘテロって何?)
11.セックスで感染しないために
ノーセックスが一番確実
どうしてもする場合はコンドーム
12.コンドームの達人講座
「ここまで教えても失敗がある」というメッセージをお忘れなく
コンドームは絶対確実とは言えません
でも、「するなら着けようコンドーム」
13.愛の反対は?
愛している。好きだから。みんながしているから。
そんな理屈を並べるなら「愛の反対は?」
それがわからないなら「愛のためにセックスをしない方がいいよ」
14.HIV/AIDSは自分の問題
周りのみんなが感染していてもセックス、薬物の廻し打ちをしなければ感染しません。
感染したら診てあげます。どうぞいらしてください。
でも、一人ひとりが感染しないことを祈っています。